オンライン診療の原則
初診からのオンライン診療は、かかりつけの医師が、背景の分かっている患者
さんに対して⾏うことが原則です。
また、問診と動画のみで診断を確定することのできる疾患はほとんどありま
せん。現状のオンライン診療の限界を⼗分御理解頂いた上で、その利点として
の受診の容易さを活⽤して頂きたいと思います。
初診からのオンライン診療は、オンライン診療に習熟した医師が、対⾯診療
に切り替えることが可能な状況(地理的、時間的にも)で⾏うことが適切で
す。
オンライン診療の初診に適さない症状
以下のような症状がある場合は、オンライン診療では診断・対応が難しい症状や、直ちに対⾯診療が必要と考えられます。
オンライン診療を⾏った場合、医師の判断で、必要なときは対⾯診療に切り替えることがあります。予めご了承ください。
1.全⾝の症状
(1) 発熱、咳、のどの痛みなどのいわゆる「かぜ症状」があり
ア 新型コロナウイルス感染者との接触がある場合
イ 感染地域へ渡航している場合
ウ 以下の重症化のリスク因⼦がある場合
a ⾼齢者(65 歳以上)
b 慢性閉塞性肺疾患
c 慢性腎臓病
d 糖尿病
e ⾼⾎圧
f ⼼⾎管疾患
g 肥満
エ 症状が重い場合
(2) 数⽇間で進⾏する体重減少
(3) 数⽇間で進⾏する体重増加
(4) 数⽇間で進⾏するむくみ
(5) 何らかの症状を伴う⾎圧上昇
(6) 出⾎、排膿、疼痛などがあるしこり
(7) いずれかの部位の強い痛み
(8) めまいや呼吸苦を伴う⾍刺症
(9) アナフィラキシー(強いアレルギー症状)
(10) 外傷
(11) 交通事故・労災事故に起因するすべての症状
2.⾸の症状
(1) 頚部痛で
ア 発熱を伴う場合
イ 四肢のシビレや痛み、脱⼒を伴う場合
ウ 排尿や排便の障害を伴う場合
エ 体動困難な場合
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オ 安静で軽快しない場合
カ 体重減少を伴う場合
(2) ⾸のしこりで呼吸苦があったり息がヒューヒューしたりする(喘鳴を伴う)
もの
3.胸に関する症状
(1) 急に⽣じた息苦しさ、または呼吸困難
(2) 安静にしていても続く呼吸困難
(3) 急性の激しい咳
(4) 息をする時にゼーゼー⾳がすること(喘鳴)
(5) ⾎痰
(6) 強い、あるいは悪化する胸の痛み/胸が圧迫されるような感じ
(7) 突然始まる動悸
4.お腹に関する症状
(1) 強い腹痛
(2) 強い吐き気/嘔吐
(3) 吐⾎
(4) 便に⾎が混じること
(5) 臍や⾜の付け根(⿏径部)の突出(ヘルニア)
5.腰や背中に関する症状
(1) 腰背部痛で
ア 発熱を伴う場合
イ ⼿⾜のシビレや痛み、脱⼒を伴う場合
ウ 排尿や排便の障害を伴う場合
エ 体動困難な場合
オ 安静でも軽快しない場合
カ 体重減少を伴う場合
キ 65 歳以上で軽微な外傷(転倒、しりもちなど)の後に起こった場合
6.⼿や⾜に関する症状
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(1) ⼿⾜や関節の痛みで
ア 関節を動かすことができない場合
イ 体重をかけられないほど痛い場合
ウ 変形を伴う場合
エ 発熱、熱感、腫脹を伴う場合
オ 安静でも軽快しない場合
(2) ⼿⾜の⿇痺、脱⼒
(3) 歩⾏困難
(4) 突然の⾜のはれ(腫脹)
(5) ⾜や⾜のゆびの⿊⾊変⾊がある冷感
7.尿・便および泌尿器に関する症状
(1) 疼痛あるいは発熱を伴う尿路症状(排尿困難 頻尿 失禁)
(2) 急性発症の排尿困難
(3) 急性発症の陰嚢部痛
(4) ⾎尿
(5) ⾁眼的⾎尿
(6) 尿量の減少
(7) 排便障害
8.神経系の症状
(1) めまい
(2) 失 神
(3) 意識障害
(4) けいれん
(5) 筋⼒の低下あるいは⿇痺
(6) 12 時間以内のてんかん発作
(7) 感覚の異常
(8) 顔⾯⿇痺
(9) まぶたが上がらない(眼瞼下垂)
(10) 発語が難しい
(11) 呑み込みが難しい
(12) 過去最悪の頭痛
(13) 発熱を伴う頭痛
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(14) 突然の視⼒低下
(15) 突然の視野異常
(16) 歩⾏障害
9.⼿術や外傷に関連するもの
(1) 術後の⾼い発熱
(2) ⼿術創の熱感、⾚み、⾎液や膿がでる状態
(3) けがによる傷(出⾎、膿がでる、痛みがある、深いもの)
(4) ⼈⼯肛⾨の異常
10.産科婦⼈科系の症状
(1) 妊娠の可能性がある無⽉経
(2) 妊娠に関連する症状・疾患
(3) 腹痛、腰痛
(4) 性器出⾎
(5) 帯下
(6) 更年期障害と思われる「めまい・頭痛」(<神経系の症状>の項⽬も参照)
11.⽿⿐咽喉科系の症状
(1) ⽚側の難聴や⽿鳴
(2) 強い咽頭痛や嚥下困難
(3) 急に⽣じた嗄声
(4) 気管⽀喘息の重積発作が懸念される呼吸困難・喘鳴
(5) 脳虚⾎を疑うめまい
(6) ⾻折を疑う外傷
(7) ⽿・⿐・喉の異物
(8) ⽌⾎処置が必要な⿐出⾎
12.眼科系の症状
(1) 眼球の外傷
(2) 急性の視⼒障害
(3) 急に⽣じた複視
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(4) 突然の視覚変化
(5) 突然の激しい眼痛
(6) 急性の充⾎、眼瞼腫脹
(7) 多量の眼脂
13.⽪膚科系の症状
以下の(1)ないし(8)に限らず、⽪膚の症状は、病変部の詳細な視診が必要で、
それは映像の質に⼤きく依存するため、診療に⾜りる質の⾼い映像が必要です。
(1) 全⾝症状(発熱、倦怠感、腹痛、息苦しさなど)をともなう⽪膚病
(2) きわめて強いかゆみが持続する⽪膚病
(3) 強い痛みをともなう⽪膚病
(4) ⽔ぶくれがある⽪膚病
(5) 映像ではわからない⽪膚病
(6) ⾃分や介助者が撮影できない部位(陰部、⼝の中、背中など)にある⽪膚
粘膜の病気
(7) いぼ、はれもの、できもの、しこり、ほくろ
(8) ⽔⾍、たむしなどが疑われる⽪膚病
14.⼩児科系の症状
(1) けいれん、意識が悪い(⽴てない、歩けない、⼒が⼊らない、寝てばかり
いる、刺激への反応が弱いなど)
(2) 呼吸が悪い(息が苦しい、呼吸しにくいなど)
(3) 機嫌が悪い(ぐったりしている、起き上がらない、やけにおとなしい、顔
⾊がすぐれない、笑わない、哺乳をすぐやめるなど)
(4) 脱⽔(半⽇以上⽔分を飲めていない、尿量が明らかに低下し濃くなってい
るなど)
(5) 低体温症(保温しても改善しない低体温、特に元気がなく息が苦しそうで
顔⾊の悪い低体温など)
(6) 熱中症、⾼体温症(頭痛、あくび、吐き気、筋⾁のつっぱり、筋⾁痛、こ
むら返りを伴うものなど)
(7) 外傷全般(やけど、動物に咬まれた、⼝の中を傷つけたなどを含む)
(8) 異物誤飲(間違ってボタン電池などを飲んだ)
(9) ⽿⿐異物(おもちゃを⿐に⼊れた)など
(10) 強い痛み(頭痛、胸痛、腹痛、陰のう痛、関節痛など)
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(11) ⼤量の出⾎、繰り返す出⾎(⾎液を吐いた、⾎便、⾎尿、20 分以上⽌⾎
しない⿐出⾎、抗⾎⼩板薬や抗凝固薬を使⽤中の場合など)
(12) 予防接種後の体調不良
15.精神系の症状
(1) 患者本⼈が診察に同意していない・できない場合
(2) 薬物等の強い影響下にある場合
(3) ⾃傷・他害⾏為に及ぶ可能性が⾮常に⾼い場合、または家族などから
みてそう感じられる場合
16.⻭科、⼝腔外科系の症状
(1) 激しい⻭痛や顎顔⾯痛
(2) 顎顔⾯領域の外傷・出⾎
(3) ⼝腔内ならびに顎顔⾯領域の著明な腫脹・発⾚
(4) 神経⿇痺
(5) 悪性腫瘍を疑う病変
オンライン診療計画書
オンライン診療の実施にかかる診療計画書
川島領診療所 院長 林爽子
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川島領診療所(以下「当院」)は、個人情報の入手を適正かつ公正な手段によって行い、個人情報の取得に際しては、利用目的について、プライバシーポリシー上に必要事項を告知した上で、患者の同意をいただくようにいたします。
治療内容:
再診…1 ヶ月に1回、オンライン診療を実施する。3ヶ月に1回は原則対面診療とする。
対面診療の頻度に関しては主治医と都度協議する。
(ただしオンライン診療にて十分な判断ができない場合や、副作用発生時等において対面診療が必要だと判断した場合、または患者が対面診療を求めている場合には対面診療を行う)
医師側:パソコンやタブレット、電話等の情報通信機器
利用するオンライン診療システム:デジスマ診療システム、電話(携帯電話を含む)など
・患者の心身の状態について、十分に必要な情報が得られていないと医師が判断した場合。
・体調に変化が現れ、対面診療の必要性が認められた場合。
・情報通信環境の障害等によりオンライン診療を行うことができない場合。
上記条件に該当した場合は、直接の対面診療に切り替える。
・医療機関・オンライン診療システム提供事業者に対するサイバー攻撃等による患者の個人情報の漏洩・改ざん等のリスク。
・医療機関及びオンライン診療システム提供事業者に課される事項を正確に理解し、オンライン診療の適切な実施に関する指針に定める情報セキュリティに関するルールを遵守したシステムを構築し、常にその状態を保つための対策を行う。
・システムを利用する際のリスク等を明示すること。
想定されるセキュリティリスクとその対策
・当法人の医師は、情報漏洩等のセキュリティリスクについて十分に理解をすること。
・当法人の医師は、セキュリティリスクを十分に勘案した上でオンライン診療システムを使用しオンライン診療を行うこと。
・オンライン診療システムの選定は、十分なセキュリティ対策を行っているシステムを選定すること。
・患者の行為に起因するセキュリティ事案や損害等が生じた場合、発生した全ての直接的・間接的、その他の損害について、医師および当法人は責任を負わない。
プライバシーポリシー
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2.お問い合わせ等の対応のため
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